今年度は、コロナ禍で首都圏からの地方移住に関心が高まっており、「移住したいまち松山を目指して」をテーマに、オンラインでミーティングを開催しました。

 まず、7月の第1回ミーティングでは、東京で移住希望者を支援する「えひめ移住コンシェルジュ」の松原香織さんから、首都圏での移住相談の現状などを紹介していただきました。

 その後、2グループに分かれて、松山への移住を促進するための方策について、松原さんからアドバイスをいただきながら意見を交換しました。

 そして、それらの意見を基に、8月3日(火)の第2回ミーティングでは、各グループの代表者が、「マツワカ(※)の認知度向上」、「オーダーメイド型移住体感ツアーへの子育て世代の参加者増加」など、松山が若者や子育て世代から選ばれるまちになるために若者目線で考えた提言を、野志市長に発表しました。

 それを受けて、市長からは、「皆さんが一生懸命考えた提言をしっかりと受け止めて、やれることからまちづくりに生かしていきたい」と講評があり、最後に、「コロナ禍で辛いこともあると思いますが、みんな同じ松山でつながっています。一人ではないということを思い出してほしい」とメンバーを励ましました。

 松山愛郷会youthでは、今後も、首都圏で生活するからこそ気付く松山の魅力について議論を行い、提言につなげていきます。

 

※マツワカ:松山に在住、もしくは通勤・通学する10~20代の若者で構成するプロジェクトチーム。市内外の若者世代にもっと松山のことを知ってもらい、好きになってもらうための応援活動を行っています。

 

【各グループの提言内容】

<グループ1>

○メンバー・所属

【代表】中浦  鯉太郎  東京大学3年 

    山本  正太郎  ソフトバンクグループ㈱

    武井  勇也    ㈱ZOZOテクノロジーズ

    明賀  優介    慶應義塾大学4年

    今村  誠宏    東京学芸大学3年

    阿部  晃大    上智大学2年

 

○提言内容

“マツワカ”の認知度向上に向けて(PDF)

 

提言1:ウェブサイトを主軸とした形態から各種SNSの活用へ変更

より多くの人にマツワカを知ってもらうため、YouTubeやnoteなど様々なコンテンツも活用する。また、既存のホームページでは、マツワカの概要紹介や各コンテンツへ案内する役割を担う。

 

提言2:イベントの開催

オンラインや対面でマツワカの活動報告会を開催したり、SNSのフォロワー参加型の企画を実施することで、認知度向上につなげる。

 

提言3:飲食店とのコラボ

地元若者への認知度を向上させるため、若者が好きな甘味屋やラーメン店などとコラボし、マツワカの投稿を見ると値引きサービスといった企画に取り組む。

 

<グループ2>

○メンバー・所属

【代表】青野 純也  青山学院大学4年

    岡  姫乃  武蔵野音楽大学卒

    松井 澪児  会社員

    清水 修虎  早稲田大学大学院1年

    藤田 櫻子  東京都立大学3年

    松長 美咲  横浜市立大学2年

    川又 天斗  明治大学2年

    大塚 英彰  東京歯科大学1年

 

○提言内容

見つけて、体感。~子育て世代へのアプローチ方法~(PDF)

 

提言1:ホームページにオーダーメイド型移住体感ツアーの具体例を掲載

 忙しい子育て世代が手軽に見ることができるようホームページにオーダーメイド型移住体感ツアーの具体例を掲載する。また、「知る、感じる、移住」の三段階をもとにしたフォーマットを作成し、掲載することで、移住希望者が簡単にオーダーメイドできる環境を作る。

 

提言2:若者主体で松山を発信するSNSアカウントの創設

 デジタルネイティブ世代が中心となる子育て世代へ移住を促進していくためには、SNSの活用が必要不可欠であるため、松山愛郷会youthなどの若者世代が松山の情報発信を担うSNSを運営し、松山の綺麗な景色や自然などを発信する。

 

提言3:LINEを活用したオーダーメイド型移住体感ツアーのシミュレーションの提供

 忙しい子育て世代にも情報を瞬時に届けることができるLINEを活用し、参加希望者がチャットボットの選択肢を回答していくことで、オーダーメイド型移住体感ツアーのシミュレーションを提供できるようにする。